×閉じる

トップページ > デジタルミュージアム > 検索結果

南瞻部洲万国掌華之図

作品名 南瞻部洲万国掌華之図
(なんせんぶしゅうばんこくしょうかのず )
作者名 鳳潭(浪華子)(ほうたん)
時代 江戸時代・宝永7年(1710)
地域 国 日本
分野 美術
員数 一枚
サイズ 115.0×140.0㎝

解 説

日本固有の仏教的世界観に基づく世界図で、中央の大陸にインドと中国を、その東の海上に日本を位置づける。西洋製世界地図が入ってきた江戸時代においても生き続けるが、本図は仏教系世界図としては初の木版刊行図で、江戸時代の刊行世界図の中でもその初期に属する。向かって右上に日本があり、その南には「亜墨利加(アメリカ)」とかかれた島がある。また、図の左上には「イタリア」「エウロハ」等が記され、仏教系世界図といえども、ヨーロッパから入ってくる新しい知識を無視できなかったことを示す。本図から生まれた亜流図は数多く、後々まで強い影響力を持った。作者の鳳潭(1659~1738)は華厳宗の学僧で、その再興に力を注いだ。

戻る