×閉じる

トップページ > デジタルミュージアム > 検索結果

酒呑童子 凱旋 童子の首

作品名 酒呑童子 凱旋 童子の首
(しゅてんどうじ がいせん どうじのくび )
作者名 菱川師宣(ひしかわもろのぶ)
時代 江戸時代
地域 国 日本
分野 美術
員数 一枚
サイズ 25.0×34.6cm

解 説

源頼光と藤原保昌、そして渡辺綱ほか四天王一行が、酒呑童子を退治する説話を基にして作られた酒呑童子物の絵画のうち、本作は延宝八年(1680)頃の制作で、絵師は菱川師宣と推定されている作品である。伝師宣とされる「酒呑童子」は、現在、十八枚(東京国立博物館蔵)が知られている。渡辺綱が羅生門で鬼の片腕を切り落とした話から始まり、源頼光らが酒呑童子を退治して、京に凱旋するという内容である。渡辺綱の鬼の腕切譚は、通常、酒呑童子退治の後日談として扱われるが、本作では酒呑童子が登場する前に置かれる。土佐少掾作の正本の構成が本作の場面展開に近いとされ、テキストの相違が場面構成の違いの要因と考えられる。初期の浮世絵版画のなかで武者絵の代表として、また師宣画を考える上で、さらに酒呑童子物の流れを考える上で、貴重な作品と考えられる。酒呑童子討ち取り、その首を荷車に載せて、京の町を凱旋する源頼光たち。

戻る